こんにちは、花です!
今回はおすすめの本について紹介します♩
祖父が亡くなった際、私は20代で初めて火葬場に足を踏み入れました。
火葬さるためにボタンが押され、次に対面した時にはよく知っていた祖父が骨になっているのを見た時は頭では理解していても衝撃で、強く「死」を意識するきっかけになりました。
自分や大切な人、そしてすべての生きている人がみんな避けては通れない道、それが「死」
私は「死」について考えるようになったのと同時に、人の最期に立ち合う「火葬場」のお仕事に強く興味を持ちました。そしてネットで調べていると、こんな興味深い本を見つけました!
\それがこちら/
今回は命や死について考えることができる『火葬場で働く僕の日常』について紹介します!
エッセイですが、コミックになっているのでとても読みやすいですよ♩
『最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常』はどんな本?
基本情報
- タイトル:最期の火を灯す者 火葬場で働く僕の日常
- 原案 :下駄 華緒
- イラスト: 蓮古田 二郎
- 出版社 :竹書房
- 発売日 :2021/9/24
- ページ数:128ページ
“僕の仕事は亡くなった人をあの世に送ることー。”
「火葬場職員は人生の締めくくりをしてあげられるすばらしい仕事」と熱い気持ちを抱き火葬場の門を叩いた下駄華緒。
晴れて火葬場職員になった下駄青年であったが、火葬場では日々壮絶な出来事が待ち受けていたー。
火葬炉の火の中で動き出すご遺体、火葬中に破裂したご遺体の骨片や肉片による怪我、ずっしり重く豆腐のような状態で棺に収められた水死したご遺体などなどーー。
個性あふれる同僚職員たちと様々な業務を通し、一人前の火葬場職員になるまでの日々を描くー!!
下駄 華緒さんってどんな人?
火葬技術管理士一級の資格を持ち、火葬場職員だったという独特の経歴を活かし、怪談や火葬場での体験談を語るトークライブや、YouTubeチャンネル「火葬場奇談」「不思議大百科」での活動も行われています。
この本の3つのおすすめポイント
1. 普段知ることのできない世界をリアルに描いている
火葬場の仕事は多くの人にとって馴染みが薄く、日常生活では触れる機会がほとんどありません。そう考えると「死」は誰もが通る道なのに不思議な感じがしますよね。
「火葬場の仕事」と聞くとなんだか大変で恐ろしく感じてしまうかもしれませんが、この本では火葬場の裏側や、働く方々の想いがリアルに描かれています。知らない世界を垣間見ることができるのは大きな魅力だと思います。
2. 命や死に対する考えが深まる
火葬場での仕事は、単なる作業ではなく、人の人生の最期を見届ける大切な役割を担っています。
「死」はどんな人にも等しく訪れます。なのに私はこれまでは、自分自身や周りの人の死を想像しては怖くてたまらなくなっていました。
この本はそんな私に「死」や「生きることの意味」について考えるきっかけをくれました。肩の力が抜け「死をそんなに怖がらなくてもいいのかな」と自分自身の考え方が変わったなと感じます。
3. 温かさやユーモアがある
この本は火葬場という命や死を強く意識する場所がテーマになっているものの、悲しみだけでなく、温かさや人間味あふれるエピソードが詰まっています。
また、魅力的な登場人物と共にユーモアを交えた語り口のおかげで、とても楽しく読み進めることができます。コミックならではの面白さがありました♩
まとめ
今回は命や死について考えることができる『火葬場で働く僕の日常』について紹介しました!
過酷な仕事にもかかわらず人の最期に真摯に向き合う火葬場で働く方々には頭が下がります。祖父の火葬の際も私たち親族の心に寄り添い、丁寧に対応くださったことが本当にありがたかったです。
『最期の日を灯す者 火葬場で働く僕の日常』を読んで、死ぬことを「そんなに怖がらなくていいんだ」と少し肩の力を抜いて考えることができるようになりました。「また天国で会おうね」くらいに考えておきたいですね。
普段は意識しづらい「死」や「命」に対して、今までとは違う見方ができるようになるこの本は、子どもから大人までぜひ読んでほしい1冊になっています♩
そして、現在『最期の日を灯す者 火葬場で働く僕の日常』は4巻まで刊行されています。1巻を読んでみて「面白い!」と感じた方はぜひ続巻も読んでいただきたいです。
皆様のお役に立てましたら幸いです♩
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